JRchanの日記

フクロウ🦉(夫)とタヌキ🦝(妻)による共同日記

エゾヤマザクラ

こんにちは。札幌はお花見シーズンです。

札幌では先週、ソメイヨシノよりも少し開花が早いエゾヤマザクラという桃色の桜が多く咲いていました。

 

今月は最高気温が20℃を超える日があったり、6℃ぐらいまで下がったりする日があったりと寒暖差が大きく、タヌキ(妻)とフクロウ(夫)ともに2回ずつ風邪をひいています。夫婦揃って体調が万全の日はほぼなかった気がします。。。



PERFECT DAYS 感想

こんばんは。

 

先日、札幌のKINOでヴィム・ヴェンダース監督の「PERFECT DAYS」を観てきました。主演の役所広司カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞したことでも話題になった映画です。

        



 

過去に何かのトラブルがあり、現在は古いアパートで一人暮らしをしながら、トイレ清掃で生計を立てている男性の平山役を役所広司が演じています。平山は無口な男ですが、毎日、毎週のルーティンを確立し、行きつけの飲み屋、銭湯、古本屋、写真屋などの店員とのコミュニケーションもあり、悲壮感はありません。

 

海外の映画評では淡々としかし前向きにルーティンを送る平山は、禅的な世界を生きていると書かれていました。映画ポスターにも「こんなふうに生きていけたなら」というコピーがついています。現在社会は何かとストレスを感じながら生きている人が多いので、平山の悟ったような生き方に憧れを持つ人は多いと思います。

 

平山の特徴として単線的な時間に縛られないという点が挙げられます。彼は仕事に行くときに腕時計をあえてしませんし、カセットテープやフィルム付きのカメラを使います。「今度」と約束した姪に今度はいつかと聞かれた時は、「今は今、今度は今度」と答えます。単線的時間から抜け出したときに、人は新たな幸せを見つけられるのかもしれません。

 







 

 

北の大地のデッドヒート

こんにちは。

先日、札幌では桜と梅の開花の時期が同じだと職場の同僚から

教わったという話を書きました。

 

jrchan.hatenablog.com

 

それに関係するニュースを見つけました。

梅前線と桜前線 毎年繰り広げられる梅と桜のデッドヒート 今年は梅が逃げ切った(気象予報士 福冨 里香 2024年04月20日) - 日本気象協会 tenki.jp

過去、10年では梅の方が数日、開花が早い年が多いようです。関東出身なので、梅が2月中旬、桜が3月末というイメージをもっているので、不思議な感覚です。

 

これは梅の場合は冬の間でも5℃程度の気温があれば成長するために関東では梅の方が大幅に開花時期が早いそうです。これが札幌になると冬の間は5℃程度になることが少ないので、梅は桜と同様のペースでしか成長しないためだそうです。

 

私たち夫婦のうち、フクロウ(夫)は20代以降に国内外で引越しを数回していますが、どの土地も実際に住んでみないと見えてこないものはたくさんあります。

 

 

 

ブラック・スライド・マントラ

こんにちは。

札幌のイサム・ノグチ作品というとモエレ沼公園が有名ですが、

札幌の大通り公園にあるイサム・ノグチの作品を見てきました。

1988年に設置されたブラック・スライド・マントラと呼ばれる黒花崗岩の彫刻作品です。

白い雪に映えるように黒い花崗岩を用いたそうです。

この作品の特徴として、すべり台として実際に子供が遊べるということがあります。

設置場所は大通り公園の西側の隅に近い、大通西8丁目と9丁目の間にあります。

イサム・ノグチの遺言を反映して、子供が遊びやすいように8丁目と9丁目の公園をつないで設置されています。

私たちが私たちが訪れた時はまだ雪が残っていたので、作品に入ることはできませんでした。

(札幌では冬の間は通常の公園も雪で遊具が壊れたり、錆びたりする可能性があるため立入禁止になるようです)

作品に近づける夏、雪とのコントラストがはっきりする冬、それぞれで印象が異なると思うので、また来たいと思います。

 

 

 

大型書店をめぐる冒険

こんばんは。

今日はタヌキ(妻)と札幌駅周辺の大型書店、3店を回ってきました。

 

1店目はMARUZEN & ジュンク堂書店 札幌店です。場所は地下鉄の大通りのすぐ近くです。

ここの特徴は、地下2階から地上4階と売り場面積がとても広いことです。売り場面積の広さならば、3店の中で一番大きいので、専門書の類も充実しています。背の高い本棚の間をめぐるのが、宝探し感があります。さらに本棚の間の通路が広いため、本を探している人の後ろをすれ違いやすいのも嬉しいポイントです。

 

2店目は紀伊国屋書店 札幌本店です。こちらはJRの札幌駅のすぐ近くです。

2フロアなのですが、1フロアがとても大きいです。またMARUZEN & ジュンク堂とは対象的に本棚の背丈は低いものが多く、コミック本は斜めに陳列しているものが多く、開放感があります。MARUZEN & ジュンク堂とは異なり、本棚の間の通路がやや狭いという特徴があります。ビジネス・経済の専門書コーナーでは、行動経済学推しをしていました。

 

3店目は三省堂書店 札幌店です。ここは札幌駅から直結です。

1フロアだけなので、専門書の数は上記2店には劣りますが、専門書も定番物や人気あるものはしっかり押さえている印象です。また駅直結ということで活気のある雰囲気です。また上記の2店ほど陳列方法や空間の使い方に特徴がないため、落ち着いて本を選べるという特徴があります。タヌキ(妻)はここが一番見やすいと言っていました。

個人的には金融関係でレイ・ダリオの「世界秩序の変化に対処するための原則」とルネッサンス・テクノロジーズについて書かれた「最も賢い億万長者〈上〉 数学者シモンズはいかにしてマーケットを解読したか」が置いてあったのが印象的です。

 

このレベルの大型書店が3店舗あることが、札幌が大都市であることを改めて私たちに感じさせました。

 

豊平館

以前に訪れた中島公園にある豊平館についてです。

鮮やかな水色が印象的な建物です。開拓使のシンボルマークである赤い星も見えます。

 

元々は宿泊施設として1881年に建設されたものです。

明治天皇の北海道行幸のさいにも利用されたそうです。その後、民間のホテルや北海道区の公民館、戦後の結婚式場と用途を変えながら、現在の観光施設となりました。意外な用途としては、三越札幌支店が進駐軍に接収されたので、三越が営業を行っていたこともあるようです。

 

シャンデリアの根本にある漆喰の飾付が見事です。部屋ごとにモチーフが違い、色付けされているものもあります。下の写真では赤い色が入っています。この天井飾は以前に紹介した旧永山武四郎邸と似ています。

 

jrchan.hatenablog.com

 

雪の降る地域なので建物も痛みやすいと思うのですが、保存修理事業によって美しい姿を保っています。建物内で展示されている資料では、傷んだ古い木もできるだけ使っていることなどが写真付きで説明されています。