JRchanの日誌

2024年から札幌に移住したフクロウ🦉(夫)とタヌキ🦝(妻)の共同日誌

かみ、神、紙、あるいは愛

こんばんは。今週末は札幌の市民交流プラザで開催されている柴田あゆみさんの「かみがみの森」を観てきました。

 

 

 

柴田あゆみさんは紙を切ることにより作品を作りだすアーティストです。彼女の作品では「かみ」とひらがなで表現することにより、紙と神のダブルミーニングが利用されています。そして白い紙という何でもないところに神が宿るというアニミズム的な世界観を切り紙で表現しています。

 

 

一方、「かみのてのなか」という作品では英語では「In the hands of great Love」と表現されており、ここではヨハネの手紙の4章16節を想起させるより一神教的な神を扱っています。

 

さらに最後の著者自身のインタビューで話しているように、彼女の作品に命を吹き込む上で光の存在が重要です。光により影ができ、そして世界が出来上がります。そういう意味では旧約聖書の創世記的な世界をイメージさせます。

 

紙と神の決定不能性の問題に、さらに一神教的な神と多神教的な神の決定不能性の問題が絡まっているのが面白い点です。

タヌキ(妻)さん「(?_?)」

 

下の作品ではライトの色が時間と共に変わる作品です。光が変わると世界が変わるというのは、世界はあくまでも特定の視点、価値観を持たない限り成立しえないと解釈できるかもしれません。

 

帰り道に通った大通り公園ではライラックの花が咲いていました。

 

下は市民交流プラザの受付にあったGOJIAIフクロウさんの消毒液ケースです。

 

タヌキ(妻)は興味津々です!